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これは"諦めない"ための、「美しいもの」と都市の物語

 2012-06-02
こんなに頻繁に更新するとは、いったい何があったのでしょう。案内屋見習いです。
前回のセレナリアに続き、「赫炎のインガノック Full voice ReBORN」が終了しました。普段に比べれば早かったとはいえ、量を考えれば時間がかかってしまいましたが。ですのでレビュー・・・と言うほど大層なものではありませんね。感想や考察を書いていこうかと。
ちなみにこの作品は、全編を通して二周目をやった初めての作品です。パートボイス版を終わらせたしばらく後に大機関BOXの発表があり、そこまで長くない事もあって約半年ぶりにプレイしました。相変わらず面白かったです。
ちなみにリニューアルの変更点はフルボイス化と新規CG、ゲームパートのスキップ機能です。しかしこの作品のゲームパート「心の声」は物語を理解する上でも重要な要素となりますので、スキップせずに進める事を強くお勧めします。この「心の声」を聞かないインガノックなんて出汁を捨てた煮込み料理のようなものです。
ちなみに、このブログのタイトルは登場する「ランドルフ」という人物(の、元ネタ)から取られております。そういう意味でも思い出深い作品です。


さて、軽く紹介に入りましょう。
この作品は前々回の更新時に書いた「蒼天のセレナリア」と世界観を同じにしていますが、内容に関しましてはだいぶ違っております。セレナリアが爽快な冒険だったのに対し、インガノックは絶望に満ちた都市で、それでも必死に生きる人たちを描いています。

かつては世界初の完全環境都市として希望に満ちていた都市インガノック。しかしある日《復活》と呼ばれる謎の現象に伴って発生した無限の霧によって外界から隔絶され、心を安らげるはずの御伽噺に住んでいた凶暴な存在が現実に「復活」。更には市民を始めとして多くの生物の体が異形のものに変異して都市は地獄と化し、そのうち人々は明日を夢見る事を諦めた。
それから10年。それでもまだ都市と人はギリギリのところで生きている。
そんな都市に住みながらも、特殊な技術を持った医者として都市を歩き回り、人を選ばず手を差し伸べ続ける変わり者の主人公ギーと、彼を取り巻く人々の話。

・・・そんな話。うん、そんな話。作中で出てきた文章のマイナーチェンジに近いね。何をやってるんだろうね。とにかくそんな話。
とにかく一言で説明すると儚くて切ない作品です。風前の灯というか灯滅せんとして光を増すいうか絶望があるから希望が輝くというか。最後に関しては、逆の事を楽しむ場面も多いですが。幻想的で御伽噺のような内容ですね。私の好みです。
キャラに関しましても、都市の住人らしく擦り切れた思考をしながらも中身は優しい主人公「ギー」。
出自が不明ながらも、ギーに寄り添って(not恋人)都市では珍しい純粋で温かい笑顔を浮かべる少女「キーア」。
外見の通り猫のような性格ながらも、ギーと同じくシビアな面を持ち合わせる女性「アティ」。
その他にも魅力的なキャラが多数登場します。各章にしか登場しない使い捨てキャラも多いですが。
彼らがこの閉ざされた都市で何を見て何を感じるのか。

そして好きな作品だけにあまり言いたくはないのですが、やはり悪い点も存在しますね。
まずはセレナリアと同じく各章限定のキャラや話が多い事。とても面白いと感じますし実際に楽しんでいるのですが、その後についてもほとんど触れられないので、本題だけを見るのであれば蛇足になってしまいます。
次にバトルでしょうか。ほとんどの章にバトル・・・というか討伐?のような戦闘があるのですが、戦闘相手程度しか違わないテンプレです。詳しくは伏せますが、知略を駆使して《復活》した脅威と必死に戦うような展開を望んでいる御方は諦めましょう。ほとんど同じ展開の繰り返しです。楽しめれば何故か癖になるのですが。
あとはセレナリアの時にも書いたシステム面。インガノックになれば完璧とは言わないまでもそれなりのシステムになっていますが、やはり統一して欲しかったですね。
ついでにこれは正確には悪い点ではないのですが、恐ら人を選ぶ類のゲームだと思います。当然の事ながら学園ラブコメではありませんし、繰り返される独特な言い回し等に嫌気が差す場合は苦痛かと。ついでに恋愛という恋愛を望んでいる方にも少々難が。いえ、恋愛はきちんとあるんですがね。あるのですが・・・。とにかく体験版がありますので、「このシリーズは初めてだけどインガノックをやってみたい」という御方はそちらをご一考ください。


今回も、中身は薄いながらも無駄に長くなってしまいました・・・。
最後に。やはりフルボイスは良いですね!パートボイスでも面白かったのですが、今回は更に楽しめました。前はボイスすら無かったランドルフやアリサ・グレッグも喋ってくれますしキーア達も感情が篭っていましたし、感動のようなものがありました。あまり声優さんには拘っていないのですが、やはり大事なのですね。ありがとうございます。
それではまた次回の更新まで。以降は毎度の如くネタバレゾーンになっています。それを書いたせいで長く時間を取られてしまいました・・・。疲れた疲れた。

赫炎のインガノックFull voice ReBORN赫炎のインガノックFull voice ReBORN
(2011/12/22)
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ああ。視界の端で道化師が踊っている。ヽ(✿<_◉ )ノ三(✿_ゝ◉)三ヽ(✿_ゝ◉)ノ
いつもは見ないようにしている。道化師は、何故だか過去を思い起こさせる。v⌒v⌒v⌒v⌒ ミ(✿_ゝ◉)
(✿_ゝ◉)『こんにちは、ギー。』『ここからはネタバレがあるよ』



さて、今回は情報整理と一部考察がメインとなります。セレナリアでは「考察しようと思えば色々できる」とか言いながらも二人の出自にサラッと触れただけでしたしね。ちなみに私の考えが正しくない場合もあるでしょうし、そもそも解決していない話題も含まれます。あとは作中を振り返るだけの形となってしまう場合も。見やすいものではないと思いますが、メモ書き程度のものなのでご容赦ください。
資料は「赫炎のインガノック」「蒼天のセレナリア」本編及びWebノベル、「白光のヴァルーシア」公式サイトの用語集です。ほんの少し存在する追記についてはガクトゥーンまで終わらせた後、ネタバレを避ける程度に軽く書いてみました。


・作中におけるポルシオンの戦績
基本的には無双ですが、撃破方法や使用能力は違っているので纏めました。
※「対象」の項目では「青=クリッター」「赤=《奇械》」「黒=その他」です
対象撃破方法使用能力セリフ
1ウェンディゴ太陽光《切り裂く炎の右手》太陽の如く、融かせ
3ブラッドツリー全身の同時圧壊《打ち砕く王の右手》王の巨腕よ、打ち砕け
4バンダースナッチ全情報の焼却処理《切り裂く炎の右手》太陽の如く、融かせ
5ストーンゴーレム全関節部の破壊《切り裂く炎の右手》刃の如く、切り裂け
6オロ全箇所の同時圧壊《打ち砕く王の右手》王の巨腕よ、打ち砕け
7ザハーク全箇所の同時圧壊《打ち砕く王の右手》王の巨腕よ、打ち砕け
8大公爵《切り裂く炎の右手》刃の如く、切り裂け
10ミラン・ガガール増殖する"現在"を奪いとること《悪なる右手》光の如く、引き裂け
11アティ(《奇械》)宿主との"緒"を切断(推測)《切り裂く炎の右手》刃の如く、切り裂け
11アティ増殖する"現在"を奪いとること《悪なる右手》
最終章ラウダトレス宿主との"緒"を切断《切り裂く炎の右手》光の如く、切り裂け
最終章トート宿主との"緒"を切断《切り裂く炎の右手》光の如く、切り裂け


備考
「《奇械》オロの場合は宿主との"緒"を切断してはヨシュアの精神が耐え切れないため」
「《奇械》ザハークの場合は宿主との"緒"は既に途切れているため」
です。


《復活》について
インガノックに起こった謎の災害。これにより都市は地獄と化し、その世界を生き抜くために大公爵が現象数式実験を行ったと言われる。あくまでも、一般的には。
真実は、崩落を嘆いた大公爵による現象数式実験の過程で発生したもの。何かが歪んだ結果であり、不幸な事故である。

・《復活》から《解放》までの10年、及び都市内と外界との時間差
これを紐解く鍵は老師イルではないでしょうか。2章で彼は言いました。「わかるね。なぜこの都市があるか。それは、草花が朝露をこぼすのと同じこと。壁から落ちた卵の狂人は戻らない。大変だ。中身が潰れてしまう。しかし、落ちる前なら割れもしないものさ。」
すなわち、卵が壁から離れても落下した結果が残らなければ卵は割れない。都市も「崩落事故」という落下の始まりがあっても、「それによって死亡」という中身が割れる結果が無ければ命を救えたのかもしれない。そのために大公爵は「卵の中身が潰れた」という現実を曲げる現象数式によって結果を書き変えようとしたのではないでしょうか。
更には根源存在、もしくは自分では無理だと悟った大公爵により「落下した卵が滞空している時間」=誰かが願いの果てへ至るまでの時間を引き延ばされ、インガノックにおける10年が外界での1年だったという時間差になったのではないかと考えます。

・《復活》した幻想生物について
これは恐らく、インガノックよりセレナリアで多く出てきた《ふるきもの》かと。
彼らは力と姿を失。見えなくなっているだけで、この世界では確かに存在しています。セレナリアの決戦でもヒュブリスのもたらすエネルギーによって実体化界していますし、現象数式実験による現実の捻じ曲げによって目に見える形になったのではないかと。

追記。幻想生物はそこらにいる犬や植物などの生命が人々と同じく現象数式実験によって変異した存在。「人々の幻想」という意味ではふるきものと同じかもしれないものの、そのものというわけではなさそうです。

・人々が崩落事故と《復活》前後をよく覚えていない理由
これは人間の弱さが原因ではないでしょうか。最終章の心の声(仮面)には、「41の恐怖がグリム=グリムに歪められて形を持ったクリッターとなり、それらや事件の凄惨さに耐え切れなくなった人間が忘却した」とあります。いろいろなものが重なり、逃避を選んでしまったのでしょう。
それでも(特殊な老師イル達は除いて)一人二人覚えていてもおかしくはない状況ではありますが、そこは相手が根源存在。現実を曲げるなどお茶の子さいさいです。その必要があったのかさえ不明ですが。

・《解放》について
都市上層が提唱した「解放計画」とギーの「キーアを助けたい」という願いが合わさり、現象数式で形作られた《復活》の10年に幕を引いて《解放》が起こったのでしょうか。それとも、解放計画自体が根源存在と願いの果てを頼りにしていたのか。どちらにせよケルカンによって崩壊へ向かうインガノックを元の形に戻たのはギーの願いだったのでしょう。
同時に、願いをかなえたギーの背後に立つポルシオンも受肉したのではないかと。

・ギーとキーア、ポルシオンのその後について
ギーとキーアが黄金螺旋階段を昇りきって願いの果てへ辿り着きましたね。もしかしたら、背後に佇むポルシオンも数に数えられるのかもしれませんが。
しかし、彼らは元に戻ろうとするインガノックの瓦礫に覆われて見えなくなってしまう。ポルシオンは《奇械》として消えた後に瓦礫の下から人間として発見される描写がされているものの、残りに二人については何も語られていません。既に死者であるキーアと、心臓を再生させながら長距離を走った上にグリム=グリムによって全身の肉と心臓を傷つけられたギー。果たして彼らは・・・。
個人的には生きていて欲しいですね。あそこまで人を救いたいと手を伸ばし続けてきたギー先生が死んでしまうとなると、悲しいものです。ですが後日談のWebノベルにも彼が家に帰った描写や知人の元に現れた描写も無い。しかしキーアはまるで《ふるきもの》のようにアティの元へ現れた描写がありますので、もしかすると彼はそこに一緒にいるのでしょうか。キーアと全てを思い出したアティと共に、幸せであって欲しいものです。


根源存在について
・視界の端で踊る道化師。グリム=グリム。誰も言わないだけで都市の全員に見えており、「諦めろ」と囁き続ける。《緑色秘本》を使用して行われた現象数式実験において大公爵の脳に刻まれるはずだった「根源の現象数式」が形となったもの。都市の歪みの元凶。黄金螺旋階段の頂上(物理的な意味ではない)にいて、願いの果てを見て自分の所へ辿り着く人を待っている。

・願いの果てへ至る人を待ちながらも「諦めろ」と囁く矛盾
強い願いを持つものを待ちながらも「諦めろ」と囁く理由については、グリム=グリムが大公爵の理念である「人の願いは何よりも尊い」というものを「真の願いとは、どんな妨害を受けても折れずに輝く。故に打ち勝って見せろ」と歪んで解釈してしまったものではないかと思います。
本来ならば生み出された時点で全てが元通りになるはずが大公爵の想いを曲解してしまい、尊さを証明するための「試練」のようなものとしてあのような地獄が誕生した・・・と。
追記。とある理由によって生まれた大公爵の狂気が混じっているため?

・願いの果てへ至った者の「願い」について
老師イルの記憶を受け継いだケルカン曰く、「願いの果てへ至ったものの言葉は無視できない」そうです。故にケルカンの「都市に終焉を」という願いを叶え、二度目の惨事が引き起こされた。しかしケルカンに勝利したギーが「助けたい」と願った事で、都市は元の形に戻り《解放》が起きたのかと。そして物語のラストに見えていた青空と太陽は、崩落事故で目も見えず死にかけのキーアが抱いた「太陽が見たい」という願い故だったのでしょう。
ただ、ケルカンの願いに対して「私の聞きたい"願い"ではない」と言った事。及びグリム=グリムがケルカンに見せた《美しいもの》が胎児の形に似ていた事からしても、大公爵もしくは彼に似た願いを叶える気はあったのではないかと推測されます。


クリッターについて
・プレイしてきた人はみんなご存知クリッター。普通の幻想生物とは一線を画す存在であり、物理的な手段ではほぼ殺害不能。故に「現象」として扱われる生物。判別方法は体のどこかにある捻子。
彼らについては、41人の生まれなかった子にそれぞれ送られるはずだった玩具で間違いないでしょう。故に対応する《奇械》があり、ブラッドツリーを得たミランは歓喜した。
彼らは現象数式実験によって生まれた、命を持たず肉体=玩具だけで実体化した幻の存在であると思われます。「肉体」を持って「命」を持たないクリッターと、「命」を持って「肉体」を持たない《奇械》は対極の存在でしょう。

・玩具が怪物になった理由
自身もクリッターであるバンダースナッチ曰く、「最初からそこにいただけ」「自分達もこうある事を望んだわけではない」と。レムルも「そう決め付けたのは人間」と言っています。
そして極めつけが最終章の心の声。仮面の項目に「クリッターの生み出す恐怖は、41の生まれなかった命の感じた恐怖は、人々を苦しめ続けた」とある事から、生まれずに死んだ41人の子の恐怖が現象数式実験によって玩具に宿り、形になった物ではないかと考えます。


《奇械》について
・ポルシオンを始めとして、人の背後に立つ41の鋼。崩落事故で死んだ、41人の生まれなかった命。それが「可能性」として元の肉体ではなく鋼の肉体として実体化した姿。力の根源となるのは死因。
恐らくはクリッターや幻想生物と同じく、現象数式実験によって生み出された「幻」の存在であるのかと思われます。「命」を持って「肉体」を持たない《奇械》と、「肉体」を持って「命」を持たないクリッターは対極の存在でしょう。

《奇械》ポルシオンについて
・ギーの背後に顕現した《奇械》であり、「赫炎のインガノック」という作品は主に彼の視点で描かれている。
《奇械》で唯一二種類の死因(圧死と熱死)=可能性を持ち、それに伴い《打ち砕く王の右手》と《切り裂く炎の右手》の二つの能力を持つ。余談だが、《打ち砕く王の右手》はセレナリアに登場する《蒸気王》の手と酷似。
終盤では終期型に変化。目が二つ開き全体的に刺々しい外見になる。同時にあらゆる"現在"を奪い取り消滅させる《悪なる右手》の能力も追加?される。ちなみに終期型ポルシオンを召喚している最中、及び能力使用時はギーの右手もポルシオンと同じく鋼の手となる。

・彼らが《奇械》として人の背後に現れる理由
(私の推論における)クリッターと同じく、形を得たのは現象数式実験でしょう。もともと現象数式実験は崩落事故を嘆いた大公爵が41の命を救おうとして行ったものであり、命と肉体を得るはずが根源存在の影響で歪んでしまったのではないかと。それにより「《奇械》を顕現させて、共に願いの果てへ至る人」を作ろうとした?
彼らの願いにつきましては、物語のラストに「感謝の言葉を告げたかった」とありますね。

・《奇械》を壊して大丈夫なのか
ギー先生は本編で5(6?)機の《奇械》を破壊します。宿主と《奇械》を繋ぐ"緒"を切断したり、時には全身をぶん殴ったり。これらの《奇械》は同じく物理攻撃の影響を受けないクリッターでも消えてしまう攻撃を浴びせられて見えなくなってしまうのですが、果たしてどうなったのでしょうか。もしや「可能性」の存在だとしても死んでしまったのか?
答えは最終章のレムル・レムルだと思います。彼は《奇械》と同一であり11章でギー先生に消されましたが、声だけの存在としてギー先生に話しかけてきています。つまりポルシオンによって彼らが消されても「顕現する事が出来なくなる」だけで死へは繋がらないのではないでしょうか。
もちろん仮説に過ぎませんが、これは大きな理由になるかと思います。《ふるきもの》が時と共に力を失って消えていくように、彼らも目に見えないだけで存在していると考えます。


《緑色秘本》について
・読みは「りょくしょくひほん」。西亨よりもたらされ、現象数式実験以前より碩学協会より大公爵に提供されていたもの。世界のあらゆる幻想が眠るという書籍機械であるらしく、三冊構成であるが単体でも補うものさえあれば稼動する模様。蒼天のセレナリアにも登場した。
現象数式実験において、大公爵はこの機械を生きた存在に変えようとした。数秘機関はその技術の副産物であり、数秘機関が一般に運用されている事からその目論見は成功したと思われる。

・インガノックにおける働き
前述の通り、現象数式実験のために碩学協会より提供されましたね。碩学協会主宰トートが大公爵を「我が友」と呼んでいますが、友人として提供したのか実験として提供したのかは不明かと。
それは恐らく根源存在グリム=グリムを生み出し(そのものとなった?)、《復活》を引き起こしたのでしょう。その後は少なくとも復活より3年後の時点において、なんらかの理由によって四散。《エメラルドタブレット》と呼ばれて上層兵によって捜索されている模様です(Webノベル「Inganock Tails 03」)。「緑の石」としてギーやアティとも一悶着合ったようです(Webノベル「Inganock Tails 04」に断片的な情報と、会報及びフルボイスファンディスクにて「ザントゥの深緑」として収録されています)。
《エメラルドタブレット》や緑の石については「白光のヴァルーシア」ブログにおける「スチームパンクシリーズ設定集 第13集」をお読みください。


《奪われた者》について
・人の形をしていながらも人ではない者。根源存在によってかたちが保たれており、性質は《奇械》やクリッターに似ている。4人存在するが、誰であるのかを知るのは本人達のみ。
すなわち「大公爵アステア」「レムル・レムル」「ペトロヴナ」「キーア」の事である。

・誰に何を奪われたのか
根源存在によって、「命の可能性」を奪われたのではないかと。大公爵は現象数式実験の半ばで命を落とし、レムル・レムルは《奇械》と同一の存在となりました。ペトロヴナは・・・不明ですが、白骨がある事から死者である事は確実。キーアも崩落事故で命を落としていますし。


ペトロヴナについて
大公爵によって《奇械》ミランとそれに対応するクリッター・ブラッドツリーをかけ合わされた存在「ミラン・ガガール」を操る、西亨人の女性。10年前の出来事を全て覚えている。

・彼女は何者なのか
9章の最後でいきなり現われ、10章でギー先生に倒される彼女。奪われた者ではあるのですが、プレイヤーからすると脈絡がありません。しいて言うなら「過去を見ない」という、過去から来る願いを持ち"現在"を奪うギー先生との対比。もしくはミラン・ガガールという噛ませ犬。
ですが、あくまで可能性の域ではありますが彼女が何者なのかが考察できます。それは西亨人であり、クリッター・ブラッドツリーとそれに対応する《奇械》を持つ事。
上層大学付属病院の院長(西亨人)がブラッドツリーの玩具で指先を怪我しており(実際には玩具ではなくペン先だったのですが、院長は気づかなかった)、玩具に血が付着。クリッターとなった玩具は恐らくそれが理由で西亨人を優先的に襲います。そして都市に現れたペトロヴナが向かったのは、かつて病院=崩落事故のあった上層階段第3プレート。
「崩落の事を覚えているからこそ」とも受け取れるのですが、ここまで偶然が揃うでしょうか。もしかすれば彼女は院長なのかもしれません。


老師イルについて
・大きな観測力を持つ《観人》であると言われ、都市を一人で生きていける唯一の存在である。ランドルフとは10年よりも長い付き合い。更に、都市で唯一《復活》前後の事を完全に記憶している存在。

・血縁について
セレナリアの時にも軽く触れていますが、彼は「大空を飛び回る我が娘」「大空を舞う我が娘」を見ていたいと発言しています。そしてセレマリアの主人公は「コニー・イル・リクール」。すなわち彼女の親であるのか?では《蒸気王》と《探索姫》はコニーの家族ではないのか?それともイルは《蒸気王》達の息子なのか?明確な答えは恐らく出ていないながらも、様々な可能性が考えられますね。
追記。少なくとも《蒸気王》バベッジと《探索姫》ローラは父親と娘のような関係であって、男女の関係ではない。

・彼の出自について
ランドルフを「西亨から渡ってきた」と表現した事から既知世界出身かと思っていました。しかし「(イル自身が元いた)西亨から(自分と同じように、今いる既知世界へ)渡って来た」とも受け取れますし、くろぎぬの子がコートの裾を掴んだ時に「異郷の匂いがした」ともあります。異郷=西亨であれば西亨製コートとも取れます。
しかし、わざわざ渡ってきた発言に複雑な意味を込めるかも疑問であり、恐らく既知世界出身なのかな。ですが決定的な証拠が無いので真相は闇の中?
追記。セレナリア・ザ・ガイドにて未知世界で旅をしている(?)描写がある事から未知世界出身の可能性もあり。

・彼のその後について
ケルカンによって殺害されたのではないかと。黄金螺旋階段の頂上に辿り着くためにはイルの持つ記憶を奪う必要があったらしいですし、そもそもケルカンは巡回殺人者です。となれば恐らく彼はもう・・・。


ランドルフと《赤色秘本》について
銀の鍵とその機関を探して穴を掘る、《穴熊》に変異した通称「気狂いランドルフ」。
都市においてはただの狂人として扱われるし本人も認めるが、実は初代十碩学第七位《大司書》の称号を持つ。碩学としての詳細は不明だが、《赤色秘本》を西亨より既知世界へ持ち込んだ。
41の声を聞くことのできる3人の一人である。
《赤色秘本》。読みは「せきしょくひほん」。ランドルフが西亨より機知世界に持ち込んだもの。詳細は不明。

・元ネタ
クトゥルー神話における「夢見る人」ランドルフ・カーターです。真に夢(寝て見る方)見る人のみが辿り着く世界「ドリームランド」に行ける人。歳を取るにつれて夢見る事を忘れてしまいますが、先祖が残した銀の鍵を使って別の空間に旅立ち、表向きは行方不明になります。穴は掘りません。
ようやく書けた。今回のネタバレ項目を書いた理由の一つに、これを書きたかったからというものが・・・。

・作中における彼について
異形都市インガノックにおいては十碩学の称号も意味を持ちませんね。ただ彼は初めて既知世界に渡った3人のザ・ファーストであり、十碩学になるほどの知能を兼ね備えた存在である事。それと、狂人ではありますが過去に《赤色秘本》によって嘘を言えなくなっていること。これは大事ではないかと思います。
正直に言えば私も大半が「何言ってるの?」的なものではありますが、詳しく読み取ればそこらかしこにヒントが隠されているのでしょう。恐らく。きっと。狂人だとしても。
私にわかったのは、最終章での「私以外の誰も。この都市に、狂人などいないのだ。」という言葉が「視界の端の道化師・・・すなわちグリム=グリムが市民の狂気の証ではない」という意味なのであろうというだけです。
そういや初めて出てきた時、アティ以外の女性を連れたギーに「幻滅した」とか言ってたね。
なお、5章で彼が「輝ける《緑色秘本》に触れし頭脳、つまりはこの私の頭脳である訳だが。」と発言しています。彼が持ち込んだのは《赤色秘本》であり、《緑色秘本》は彼と関わっていないような・・・。それとも秘本繋がりで読んだのでしょうか?もしくは《復活》の後に?・・・さて。どうだったか。そんなことは、どうでもいいことだ。
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